ブランディングって、具体的にどんな風にすればいいのかな。
私が運営する個人起業家・経営者向けのFREPPIESブランディングカレッジでは、色々な角度からマーケティングを行いつつ、ブランディングをするのですが、その中のひとつに「ポジショニング戦略」というものがあります。
この記事では、ブランディングを行う上で必須の「ポジショニング戦略」について、初心者向けに説明します。
ポジショニング戦略とは
ポジショニング戦略とは、あなたのビジネスが市場において、同業他社と比較してどんな位置にいるか、ということを確認し、ニッチを決めていく、というものです。
同じ業種やジャンルでも、値段、期間、ターゲットの性別、年代、理念、コンセプトは微妙に違うはずです。
すでに業界にずっと以前から参入しているライバルがいるとしたら、すべて同じマーケティングでやっても勝ち目はないでしょう。なぜなら、既存ライバルは、すでに多くのリストを持っていたりSNSでの発信で露出度が高まっていたり、ブランディングがすでになされているからです。
ですが、だからといってそのジャンルの参入を諦めた方がいいのか、というと話は別です。
なぜなら、切り口やコンセプト、ペルソナの性別や年齢を変え、「魅せ方」のブランディングを変えるだけでライバルとは別のポジションで「戦わない戦略」を実行することができるからです。
参入障壁が低い業界には、特にポジショニングが鍵になる

たとえば、激戦区といわれる「コーチング」業界。
激戦になるジャンルというのは、「参入障壁が低い」ビジネスです。
参入障壁が低いというのは、誰でも比較的簡単に「コーチ」と名乗れる、ということです。
コーチという職業はまだ日本では歴史が浅く、日本国内では国家資格はなく民間資格であり、国際基準というのも存在しません。
コーチになるために難関資格があったり、仕事をするまでに実務経験が数年必要などといったハードルがあると、「参入障壁が高いビジネス」となります。
つまり、比較的誰でも短期間で学びなれる職業というのは、玉石混交ではあれライバルが多くなる傾向にあります。
こういうジャンルの場合、「コーチ」というビッグキーワードだけでコンセプトを作るのではなく、「何の」「誰に向けた」「どんな結果が導き出せる」コーチングなのかということを、絞ってコンセプトメイキングした方がうまくいきます。
コーチ業は、どんな悩みでも対応できるプロフェッショナルもたくさんいらっしゃいますが、これからコーチ業で起業したいという人は、ニッチを絞ってポジショニングをした方が、ペルソナの悩みにストレートに響いて集客しやすくなります。
メインビジネス×「売れ筋ジャンル」×自分らしさ
売れ筋ジャンルとは、普遍的なものです。
たとえば、人間が生きている中で経験する悩み。
恋愛、結婚、離婚、子育てなどの、ライフステージの変化で生じる悩み。
貯金、借金、ローンなど、お金にまつわる悩み。
衣食住という、人間の生活の営みに欠かせないもの。
病気、死などへの不安。
幸せになりたい、運気を上げたいなどの人間の「欲」。
このように、人間が生きていく中で直面しやすい一般的な悩みというのは、人類が滅亡しないかぎりずっと続いていくものです。
つまり、どんなに不況になろうとも、国や人種が違えども、悩みは世界共通、なくならないもの。ニーズが多い、ということです。
これらのジャンルと、あなたのメインビジネスと掛け合わせられないかを考えてみましょう。
たとえば
- コーチング × バツイチ女性を再婚に導くノウハウ
- コーチング × 夫婦円満で喧嘩をしないハッピーライフを実現するノウハウ
- コーチング × 買い物依存症を克服するためのマインドチェンジ
- コーチング × タロットによる運命&天命をお知らせする
こんな風に、あなたのメインビジネスと売れ筋ジャンルを掛け合わせてみます。
そして最後に、「あなたらしさ」というスパイスを付け加えます。
あなたの見込み客(ファン)は、ライバルが同じような商品を売っていたとしても、「あなたから買いたい」と思わせる何か。それがあなたらしさ、です。
この「あなたらしさ」ということに、多くの方がまだ気が付いていない、ということがよくあります。
つまり、あなたの強みや特性ですね。
このあたりのことは、FREPPIESブランディングカレッジの「いちばん星ブランディング™」でじっくりと探っていきます。
戦略の前に、誠実でありましょう

起業すると、とにかく目先のお金のことが心配になります。
うまくいくかな。
ちゃんと買ってもらえるかな。
そんな不安と、日々対峙することになるかもしれません。
ですが、ここで「人を集めるために嘘をつく」ということを絶対にやってはいけません。
たとえば、まだ実績も経験もないのに「起業塾」を立ち上げて生徒さんを集めてしまうとか。自分がマーケティングのことをまだよくわかっていないのに、体裁だけ整えて人を集め、聞きかじりのマーケティングを教える、なんてことをしていると、あなた自身がしんどくなるはずです。
なぜなら、すぐに枯渇するからです。
そして、生徒さんは他でもいろいろ学び知識を得て、すぐに講師の本質を見抜くようになります。
人生はしょせん、100年くらいです。
あっという間に過ぎる1年を、あと何回か繰り返したら、人生は終わりを迎えます。
バリバリと情熱を持って働ける人生は、もっと短いはずです。
人生一度キリです。目先のお金に囚われず、あなた自身と、あなたを信じてファンになってくれたお客様を大切にして、ハッピーに仕事をした方が幸せな人生を生きることができるのではないでしょうか。
人間の幸福度は、仕事やお金だけでなく、家族や人間関係、趣味や健康など、さまざまな要素が絡んで総合的に決められるものです。
魅力ある商品設計をするために、もしあなたに知識やスキルが足りないと思うなら、その場しのぎの盗用ではなく、きちんと学び自分の血肉に落とし込んでください。
そして、焦らず、「今あなたができるベスト」をやり続けていれば、必ず一歩ずつ前進し、気が付いたらお金も稼げるようになっていた、ということになるはずです。